あ、また、飛行機

私はときどき天井を見て

たいていはあなたを見つめている
あなたはたいていは自分の内側を見て没入し
ときどき窓の外を見ている
あ、また、飛行機
そう言う
もう何度目だろう
始まりにはまだ明るかった
夕日がだんだんオレンジ色になった
そして夜になり
飛行機は見えなくなり灯りだけがゆっくりと飛んでいる
そう言っていた