自己愛型人間の一特徴

自己愛型人間のひとつの特徴は
自分は本当は有能で魅力的なのに、
周囲の人や世間は、また評価システムは、
自分を正当に評価しようとしない
と不満を持っていることだ。

そして
世間はいつか自分を評価するはずと信じてこつこつと努力する人もいれば
酒を飲んでどうして自分は正当に認められないかと暴れる人もいる
また中島敦「山月記」のように虎になってしまう場合もある。

昔は、「自分はすごい」という信念を自分だけが支えていた。
あるいは周囲の少数の人間だけが支えていた。
つまり、ナルシスティック・サプライは自分または少数であった。

多数になれば、それは才能があるということそのものになり、
時代の検証に耐えられない偽者も多いのだが、
多数になればそのときはそれで不都合はない。

ネット社会になって、「自分はすごい」を支えるものが
ネット社会という場合も出てきて、
以前よりもずっと
自己愛性格者は「自分は本当はすごい」という信念を貫徹しやすくなっている。

その分、世間に出て行きにくくもなっている。