ブエノスアイレスの夜

ブエノスアイレス (Buenos Aires) 
人口303万人……横浜くらい
アルゼンチンの首都
南米のパリと言われる
地下鉄は丸ノ内線の中古車両を使っている
高級マンションの高層階にもなぜか、空き巣を防止するための鉄柵が巡らされ、
これじゃ監獄じゃないかとわめいていた。
アルゼンチン・タンゴの中心地
アストル・ピアソラ
バンドネオン……アコーディオンみたいなもの
クロマチック型バンドネオン
ブエノスアイレスの四季 
リベルタンゴ Libertango 
といっても、土地の人たちは普通のポップスの方が好きらしい。
というような場所へ世界的製薬会社P社の社員Nさんが送り込まれた。
GirlというのはあたらずLadyというべきであるが、ともかく、マッチョで危険な地域に、
何をしにいったのか。
美容整形ツアーが有名なのだが社命であるからそんなことはないという。
なんだか胸が大きくなったような気がする。
EDの薬Vでかなり儲けたのだと思うP社だから、社命はその後継薬の原料かと思うのだが、口を割らない。
答えはここに聞いてというわけで、はやくもNさんは全身充血していたようだった。

終了して後、私は思うのだが、この薬が発売されれば、
日本男性はいち早くY遺伝子の担い手として不適切と見なされ、
女性たちはさっさと見切りをつけ、
人種の違う、より強いY遺伝子を持った男性たちが選択されるだろうと思う。
日本のY遺伝子にとっては、受難の時代になりそうである。

ブエノスアイレスまで往復した分のマイルは個人でもらったので、
その分で韓国まで行って、ウォン安を享受するのだと言うが、
そこも、整形天国じゃないか。