ユングなど冬に読む

ユングのことは知ってはいたし読んではいたが

実際に役立つかといえば
難しいところもあるだろうとかそんな印象でとどめていた
しかし今回は先輩の助言もあり
何とはなしに読み直していると
やはりすごい威力だ
しかし私の場合はそれを盲信するような精神構造にはなっていないので
ユング・メカニズムを必死に前期フロイトレベルで読み解こうとする
そうすると
たとえば言語が分かりやすいのだけれど
日本語とヨーロッパ語の共通項というのではなくて
文法の生成段階の共通性とか
そんな感じでユングは存在すると思う
シャドウとの統合という思考は実に深いのだが
誰でも言いそうでかえって危うい
プレとトランスの錯誤が起こっている
最近の説明ではケン・ウィルバーのPre/Post Fallacyと記述されている
トランス・パーソナルというよりもインテグラル思想の方に共感を感じるのだが
説明しにくい
スピリチュアルとも言えるのだが、それ以上は何とも言いがたい
しかし自然のそのような脳回路が働いてしまうのも、とめられない
「絵」のように見えてしまうもので、どうしようもない
理屈はあとからだ
ーー
クラインの話も読みなおして
客観的実在を仮定して、それと内面との結合を考えるのではなく、
圧倒的に内面からの投影であり、
その投影された像と内面との結合になるという理屈で考えると
なるほどと思う