日本映画 象の背中

役所広司と今井美樹が出演

役所広司のメイクと服装を見ていると
こんなにも違うものかと思う
気をつけなくてはと思う

トップスターの演技はこういうものか
役所広司のスケジュールがとれたところから
映画の製作が始まるとか言うくらいだ
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今井美樹は
豊かな表情
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ホスピスではないけれど
海の見える立地でパシフィックと名前のつく病院がある
実は塩害でなかなか大変

結婚して23年というふたりである
子どもが二人育って
23年と言えば長いのだと腑に落ちる

人の命は短く
その後に長く残るものがある
とセリフにある

最近家を掃除して回っていると
何だか死を連想する
生きていることは乱雑さを大きくすることであるようだ
片付けた果てにはすべての静止があるような気がする

兄が弟が先に死ぬのは理不尽だなと語る

長く生きれば死が理不尽でなくなるわけでもないが
共に生きた人間が減っていけば
何だか理不尽さも薄らぐのではないか

親しいものすべてを残して旅立つことは耐え難い理不尽だろうと思う
どのようにして納得できるか考えるが
自然なのはやはり
来世、天国、極楽浄土、輪廻転生、あの世、パラダイス、
なんでもいいが
継続性を信じることである

医の倫理の議論で嘘をつくのはもちろんいけないのだが
死後の世界について
ぎりぎり嘘にならない説明の仕方というものが
解説されていたと記憶する

恩師の死を思っていた
人の命が消えるときに人は本当に何もできないものだ

コマーシャルで尾崎豊の「アイラブユー」を聴く
いろいろと思い出す

生まれかわってもまたプロポーズするよ
というのは本当に幸せな言葉だと思う

現実の人間が死を受容するのはもっとずっと難しいようだ
忘れるとか気をそらすとか
他に気になることがたくさんあるとか
そんな状態しか
回避の方法はないのかも知れない

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改めて思うが
自分としてもとんでもなくたぶん予定外に長く生きたものだと思う