二度手間オトコに喝メールの話

採録
直井:先日、Webサイトのリニューアルの件で打ち合わせをした制作会社さんからメールがきたんです。どう返信したらいいのか悩んでて。こちらです。
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平野:おや?この前の打ち合わせをした会社じゃないか。あれだけ長時間の打ち合わせをしたのに、これじゃあ、先日の打ち合わせが無駄になってしまうなぁ。
直井:きっと里見さん、打ち合わせの内容をメモしていなかったんですよ。同席しながらも本件に自分は関係ないって思っていたのに、後日上司に「里見さん、見積もり書を出しておいてね」って突然ふられて、困ってメールしてきたのかも。
平野:条件をメールで送って済むなら、打ち合わせをした意味がなくなってしまうからねぇ。
直井:そこで、「こちらに手間をかけさせないでください」、と言いにくいことをやんわりと伝える返信をしたいんです。名付けて「二度手間オトコに喝メール」です!
平野:そうだなぁ。こんな感じでどうだろう?
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直井:わ~! さすが所長! 文面は穏やかですが、グサっとくるメールですね。
平野:伝えるポイントは2つ。1つは、打ち合わせが無駄になるような展開は望んでいないこと。もう1つは、里見さんが理解している情報を確認したいということだ。
 里見さんのようなタイプの人は、理解が十分でないために、勘違いをしやすいことが多い。だから、現時点で何をどのように理解しているのか確認してから進めないとダメなんだ。確認せずに新しい情報を詰め込むと、間違った理解で情報を更新してしまい、結果的に無駄なやり取りを増やすことになる。
直井:情報を整理するのは里見さんの仕事だってことが伝わるといいのですが……。
平野:分からないことを人に聞くのは間違っていないけれど、聞くことによって相手の貴重な時間を無駄にしたり、奪ってしまうことを忘れてはいけないんだよ。