究極の高級戦略・隠れて生きよ

この項目はかなりハードボイルドでニヒルなので子供は読まないでください
大人も次の音楽などを聞いて心を整えてから読んでください
http://www.youtube.com/watch?v=AsH0dMHqoVM
またフィクションだと割りきって楽しんでください物事は何でも本気に受け取るのは愚かなことです
というほどでもないのだが
ーーもし本気で自分のことをスポーツ能力が優れているとか美人だとか頭がいいとか感受性が豊かだとかいい音楽が書きたいとかいい絵を描きたいとかすばらしい建築を設計してみたいとか建設してみたいとか人のため世の中のために役に立ちたいとか少しでも思うならぜひ理科系のヒラ研究職になって100年後か300年後かの人類に褒められる位のつもりで一生誰からも認められなくても後悔しないつもりで生きてください褒められなくてもお金とも縁がなくてもはじめからそのつもりで生きてください
そうでないとあなたがだめにされてしまいます
人間の世の中は世間でいう「上」に行くほど汚れています映画ゴッドファーザーの教えです
なぜかといえばたとえばコンタクト系のスポーツを考えてみましょう
自分は子供の頃から人よりも運動神経もいいし筋肉も優れていると思っている子どもがいたとしますその人はやはりチャレンジする気持ちが大いにあると思いますからたとえば相撲界に志します
もちろん子供の頃からあなたにかなうような大人も子供も見たことはなかったはず優れているのだと思います
しかし人間の構造は肉体的にも精神的にもあなただけが特別ということは決してないそのことも分かりますね統計的に特殊な場合がまれにあるというだけであくまでもどんな特殊さも連続したものです
そうなると相撲界に入門してくる人たちはみんながみんな俊敏で怪力ですその中で生き抜くためにはどうするか
もちろん真面目に稽古するわけですが結果としては稽古の過程で自分を怪我させるかあるいは実際の取り組み、一般的に言えば試合の中で相手を壊すかのどちらかになります
ケガに苦しまないスポーツ選手はひとりもいないような状況になります整形外科のなかにはスポーツドクターとして活躍している人もいますマッサージの関係とかトレーナーとかも特殊な専業者がいます
それがスポーツ界で見るトップの人達の現実ですとても不健全なものです体を動かして楽しくてますます元気になるとか心身の健全な発達が達成できるとか全く思えません
スポーツ界の有名な人達を思い浮かべてみるとそれは否定しようもない現実だと納得してくれると思います
私は立場としては人間の精神的な方面を扱っていますので当然精神の障害に関心があるわけですが
とても優秀で繊細で同じ人間として大切に思いたいほどの頭脳や精神が傷つけられているのですスポーツ界の怪我と同じ事情です
地方よりも東京で、さらに厳しくはニューヨークでそれは起こっています
政治家,官僚,金融,法律職,教職,医療関係など世の中で尊敬されるべき立場にある人達の現実は実に悲惨なものです
なぜなら人間の能力には限界があり精神的に他人を傷つけることが平気でできてしかもそれは合法的なのです
スポーツの話に戻るとある人をつかまえて毎日交通事故に合わせてむち打ち症にして許されるはずがありません本人も逃げるでしょうし社会も放置しません
しかしそれが相撲という職業になると皆さん本気で立会いをしてその結果毎日むち打ち症を新しく発生させているわけです
相撲における能力とはそうした悲惨さに関しての鈍感さだとさえ言えるかもしれません
精神的にも同じことが言えます
たとえば官僚同士の縄張り争いを観察してみましょうたいへん優れた人たちですが喧嘩をしている相手はほぼ同等に優れた人なのでかなりの傷をおいますそれは必然なのです
法律関係もそうです勝った負けたが常にあり非常に心を傷つけられる仕事です
金融もそうですみんなが金融で勝つことはめったにありません誰かが損をしてその分誰かが得をしているのですから厳しい社会です誰から何をむしりとったか分かりにくくして勝つ側の心理的負担を軽くしているのがマーケットという仕組みですがそれは傷つけられる側からすれば同じことです
政治家も同じこれほど心を傷つけあう仕事もありません自分の親戚や親友に政治関係者がひとりもいなくても、これにはかなり同意してもらえると思います
マスコミも同じ政治家や一般の人に対しては書く、編集するという権力を行使しているわけですが内部に分け入ってみるとみなさん非常に傷ついています言葉に敏感な人達ですから根本的に傷つきやすいそして記憶力もいいのでその傷を次の世代にまで持ちこしてしまう
ペンは剣よりも強しなどといいますがそれはペンにはそれほど他人を傷つける能力があるということです誇るようなことではない剣よりも強いのだからよくよく自重しなければならないという教えだと思いますペンの方が強いなどと威張っている人にペンを取って欲しくないのですが現実はそうではない本質的に愚かな人が無自覚に振り回しています
たとえば精神的な診断についてもそうでしょう同じことが言えます振り回してはいけません
殺人や強盗は罪ですがその手前まで人を傷つけることについては罪とも定義されず「傷つけられた側にも何か原因はあるのじゃないか」などと言われる社会なのですしかもそんな社会を構成しているのは「私たち」なのです
傷つけられた人間が別の誰かを傷つけてしまうような連鎖はもう断ち切った方がいい
人間の社会で利益を求める局面では結局は稀少価値の奪い合いになります
たとえば酸素などは本質的に重要ですが現状では不足していないので奪い合いになりません社長の椅子とか総理大臣の椅子とかは一つしかないのでそれだけの理由で奪い合いが熾烈になります奪い合う過程で人間同士は心を傷つけてしまいます
美を競う社会でも芸術家の社会でも多分同じ事情なんだろうとみなさん感じていると思います
どうしてなのかと思いますが多分進化論的に、相手を心理的に傷つけて劣位に落とし脳を萎縮させれば、生き残ることができる自分が生き延びるメカニズムを利用してきた人たちの直接の子孫が私たちだからなのです
利他的遺伝子と利己的遺伝子の話は有名で批判はさまざまにありますが大筋での考え方はたぶん正しいと思います
遠慮してきた人はひとりも生き延びていませんみんなのために進んで命を差し出した人の子孫は長い目で見ると生きていません利他的と思われる行動も結局利己的な遺伝子から発生しているわけです
少ないものを奪い自分のものにすることが自分の優位につながり子孫を残すことにつながるのですから状況はまったく絶望的です
人間はそのようには思いたくないし教育的にも悪いし権力者は自分のことをよく見せたいので徹底的に隠して報道や歴史を書きかえるのですが昔のことはそうできるとして現在進行形のことに関してはそうはいきません綺麗事ではすまないわけです
以上横道にそれながら説明してきましたがこの世の中は鈍感なものだけがのさばるのですそれは生きている実感からもそうだし理屈からもそうです気持ちとしては認めたくなくて、とても抵抗があるのですが検証出来る範囲の事実から言えば絶望的ですが真実でしょう
たとえば本来虚弱ならば戦争に行こうなどとは思いません自分はある程度頑丈だと思うから戦争にも行くわけですその頑丈な人が戦争から帰ってくるとフラッシュバックと不眠症に悩まされます消えない心の傷を背負います
どの世界でもそれは同じなのですやはり傷を負うまでみんな戦うしそれでどうしようもなく傷つくのです
からすは黒いという命題はすべてのからすについては検証不可能だから何とも言えないというのが論理学です白いからすだっているかも知れないと純真無垢な部分の私は思いたいのですが私の見る限りすべてのからすは黒かった白いカラスなど私は見たことはないのです
私の狭い経験ですべてが説明出来るわけはありません人間の論理の力など肉眼観察範囲の程度の説明に応用出来る程度で宇宙の果ての議論とか量子力学くらいの微細な世界になると応用できません
しかしだからといっていまも育ちつつある優秀な人類をつまらない理由で傷つけたくないのです
隠れて生きるのがいい誰にも目立たないように素晴らしいとも思われず優秀だとも美しいとも思われず貧しく人にうらやまれるような性質は隠しておいた方がいい
そのうえでもっと高級な戦略で生きましょう
本質的に人類の歴史に貢献しましょうつまらない争いに心をすり減らすことのないようにしましょう100年後とか300年後に未来の人類が自分の価値を発見してくれればいいではないですか
そこまでいけばもうあなたが無益に傷つけられることはないのです
極端な意見ですがそのくらいのつもりで生きないと他人からの有形無形の攻撃であなたの大切な脳や筋肉が破損されます
ストレスで脳が萎縮する現実を受け止めてください相手の脳は最初から萎縮していて相当鈍感です
つまらない奴が執拗にまとわりつくそれが現実ですよく心して高級な戦略を選んで欲しいと思います

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