アロンアルファ

真偽は不明ながら興味深い話、採録
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頭の創は、創の両側の髪の毛をインスツルメンタル タイをして、その結び目にアロンアルファをを落として、創を閉じていくと、その創は治った時に、ほとんど創の痕がわからないほどきれいに治ります。 
普通の場所の皮膚いじょうにきれいに治ります。縫合することなくです。 
ところが普通の場所では、髪の毛がほとんどないので、それができません。 
そこで、テープを使って止めるわけですが、少し難しい創では、テープではキレイに止めることができません。 
絹糸を7cm位、 3-0または4-0くらいの太さのもので、端を5mmくらい解いたものを用意いたします。 
創の、相対するぎりぎりのところに、この糸の解いたところを、アロンアルファで固定いたします。この時、糸が解かれていますので、皮膚に簡単にしかも強く接着いたします。 それがしっかり着いたところで、両側を引っ張りながら、結びます。創は、ピタリと、閉鎖いたします。 
コレで、縫合の時と同じようにして、創全体を、閉鎖いたします。 
空いているところは、テープ固定でも良いし、アロンアルファで閉じても構いません。 
以上、縫合しない、創の閉鎖方法でした。
 
なお、深い位置を圧迫しておきたい時には、前出の熱可塑性プラスチックを創のやや離れたところで、ユビサキで押して、プラスチックをユビサキと同じ力の入れ具合にして、創 を両側より圧迫いたして起きます。 
その時、あらかじめ創を圧迫するために形を整えて置いたプラスチックを使います。皮膚には少量のアロンアルファで固定しておきますと、プラスチックは1週間ほど着いていま す。このプラスチックは、創の奥を少し圧迫すると同時に、創の安静を保つのにも優れています。 
なかなか優れもののプラスチックです。
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現在、超弾性合金を使って、巻き爪の装具を完成させているのですが、その際、とても面白いものが出来上がったり、考えられたりしています。 
一般の人が、その金属に出会うことはほとんどないと思われますので、その性質を簡単に記すとともに、そこからの応用について記載いたします。 
ニッケルとチタンの合金で、その弾力性はずば抜けています。そのほかの性質として、形状記憶という性質があります。温度によって、形が変化する可能性があります。その性質 を使いますと、電気を少し流すことによって、温度を変えると、筋肉のように伸縮させることもできますし、現に人口筋肉としての応用が、考えられています。私はコレを、WA VE状にしてその特性を使っています。そのWAVE状に作ったものを、円形にしておいて、そこに電気を流して、温度を変えますと、大きな円と小さな円を作ることが出来ると 考えています。 
その性質は、肛門括約筋として使えると考えています。 
その性質を使いますと、人工肛門の皮下に埋め込んでおきますと、人工肛門に電気的に開閉できる括約筋をつけることが出来ると考えています。 
そうしますと、とても人工肛門を作っている方は、楽になると思われます。 
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もう一つ重要な利用として、ダイナミックスプリントがあります。 
腱の損傷後にギプス装着するのですが、この際に、固定する時に、腱の短くなる肢位に固定するわけですが、この時、ジョイント付きプラスチックギプスと致します。そして、ジ ョイント部位を、単純にこの超弾性合金でつなぎます。 
そうしておきますと、固定するとともに、反対側への運動ができ、力をいれずに元の肢位に戻ってくることができます。 
現在使われているダイナミックスプリントに比べて、初めから装着でき、外側に突出するところが無く、とてもスマートに腱のスライドが得られます。 
既にこれは実際に使っておりまして、良い結果が得られています。 
性能は、抜群です。
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そのほか、熱可塑性プラスチックを使っていますが、この性質は、形のかみ合わない二つのものを、コレを中間媒体として、何でも接着できる性質があります。コレもとても利用 価値のある性質です。またこれは、どのような部品でも、部品の欠けや損傷でも、直ちに修復あるいは代用する能力を持ちます。 
とても面白い性質で、車やうちの中の壊れたものの修復に代用品として、直ちに使えて、とても便利です。 
プラスチックで、破損したものなど、すぐに直すことができます。