Reality Testingが悪いと何が起こるか

Reality Testing:現実検討、現実把握
が悪いと何が起こるかといえば、
暗闇で何が見えるかということであり、
被害的な方向と誇大的な方向とがあると思う。

共感性、誇大性、賞賛欲求と順にみていく

他人との共感性が悪いのは
現実把握が悪いということの一部である

シゾイドの人はたいていは被害的になる
それは自分を守るということで理にかなっている
誇大的とは思えない人が多いのだが
人格の中心部分には誇大的な部分があることもあり、
それも無理のないことである
たぶん、誰でも生育の過程で、自己愛的な成分を発達させて、
それをエネルギーにして、しかし、社会と妥協する方法を身につけてきたと考えられる。
シゾイドの人たちは状況に細かく対応することができないから、
まずは、大雑把に、自分を誇大的に考えない方が安全だと考えるようになる。
どんな場合でも通用する態度として身につける。
これは真に謙虚なのではなく、
それが実用的だからである。
また生活の中で自尊心を傷つけられる経験も多く、
必然的に誇大的部分は内部に秘めてしまうようになる。

ナルシスティックな人は
まずは誇大的になる
そして当然賞賛欲求が生じる
あとは才能しだいであるし出会う人次第であると思う
現実をみないで突っ走るのにも限界があるし
実際にちやほやされる特徴が何かあればそれはそれで自己愛は未熟なままで保存されることになる

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大きくくくれば、
現実把握力の低下ということで説明できそうだ

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なぜ現実把握力が低下とするかといえば、
1.現実を正確に観測できない
2.現実の観測結果と内部にある世界観とを照合して訂正できない
などがエラー部位として想定される。
2.が伝統的にシゾフレニーで想定されている基本障害である。

1.の可能性について理論的には考えられるが、
実際には2.との区別も難しい。