莫言「至福のとき」「長安街のロバに乗った美女」「宝の地図」「沈園」

「紅いコーリャン」で有名な中国作家莫言の作品。
翻訳が気が利いているのか、新しい言葉やカタカナ語も記されていて、読みやすい。
翻訳の場合には、文章の質と言うよりも、やはり、
話のネタが豊かであるかどうかが問題だろう。
莫言の場合には文句なしにネタが豊かであるように思える。

川端康成の「雪国」の温泉の湯を舐める犬の描写で、文学世界に開眼、と紹介されている。