昔の話

過去について語ることは

難しい
過去の異性関係だと
何もないほうがおかしいわけだし
何かを学んでいるし何か楽しいこともあったはず
しかし何かあったと聞くと一人の異性として自分とのことと比較して苦しむ
よほど自分に自信があれば
相手の過去の恋愛話を聞いても平気でいられるのだが
若い場合にはそんなこともない
年をとると又別の要因で自信がなくなる
わたしはそれぞれの異性関係や同性関係でたくさんのことを経験してきた
その結果として、いま、あなたとの人生を選んで、実りあるものにしていきたとい思うのだと
説明しても、
なかなか一度に理解されるものでもない
それなりに良かったのだといえば嫉妬を引き起こすし
実に悪かったといえば、そのような人生を歩いてきたことへの疑問を引き起こしそうである
どちらにしても良くない
しかし嘘はつきたくないのである
嘘をついて適当にごまかし
あるいは嘘を言わないまでもノーコメントで乗り切り
その果てによい人生などあるものだろうか
私は主義としてはきちんと説明するし
自分の内側にあるものは全部理解して欲しい
その上で先に進みたいのだ
そうでなければパートナーというものは一体何の意味があるのだろうか
ーーー
そう思うのだけれど、質問が出る
なぜ前の関係は駄目になったのか
向こうが嫌になったのではないとすれば
こちらはなぜ嫌になったのか
そのなぜが明確にならないうちはまた繰り返す可能性がある
理由もわからずに嫌われてしまうとすればそれは苦しいし対策の打ちようがない
なぜ嫌になったのか
なぜ前の人と別れて、いま、私の前にいるのか
ーーー
そのような質問に
やはり答えるべきなのだろうか
私は浮気は一度もしたことがない
暴力もない
吝嗇もない
寛大であったし配慮もあったと思うし
優しさも普通程度以上にはあったはずだと思う
なのに
なぜ現実にうまくいかなかったのかと問われる
もちろん、当時のいろいろな状況の証拠を見せて心理的に説明をすれば納得はしてくれると思うが
それは私にとってはPTSDの再演であって
そんなことはしたくないような気もする
なにより、そんなに人だということが最初から分からなかったのかと呆れられるだろう
自分だって呆れているのだから
軽躁状態の発作だったとしか表現できないだろう
とんでもない相手だったとしても、とにかくそれを選んだのは自分なのだから
我慢して継続しているのが偉いのか
思い切りよく別の人生に飛び込んだほうが良かったものなのか分からないし
こんな話になって微妙な局面になってみると尚更考えてしまう