薬剤量の不思議 beacuse no patients are alike . Personalized medicine

薬剤量の不思議

薬の説明書を見ると
うつ病の場合、成人大人で20ミリで開始して40ミリとか
25ミリで開始して100ミリ
25ミリで開始して150ミリ、強迫性障害の時には300ミリ
などと書いてある
開いた口がふさがらないとは、このことだ
うつ病といっても成り立ちも程度も違うので一概には言えない
標準使用量とは何であるか疑問も多い
個人によって体重、体脂肪、肝機能、腎機能、脳血液関門、肝臓酵素の組成の違い、
消化管からの吸収の程度、副作用と作用への敏感さなどなどいろいろな要因がある
それをスパッと成人大人なら100ミリとか言い切るのもすごい話で
ありえないようなことだ
暑い時期で汗を沢山かく体と秋になってからでは違うのだし
食事の傾向、たとえば脂肪成分がどれくらいかとか
アルコールのたしなみ方とかでもかなり異なる
水分のとり方も人によって随分異なる
子供と同じ食事をしていれば影響されるしお年寄りと同居だとやはり影響される
飲み続けているうちに酵素誘導が起きたりして、最初とは異なった状態になることもある
必要で充分な血中濃度をその個人の場合の「治療窓 therapeutic window」と呼ぶ
錠剤、散剤、液剤、注射などでも違いがある

Personalized medicine is important,beacuse no patients are alike.

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一定なのがいいと一般には言われるが
たとえばドパミンコントロールの場合にはパーシャルな結合がいいとも言われていて
それを人為的に作り出したりする
その場合はわざと時間変動を作り出している