映画監督

「何か撮りたくなると

とにかく撮ってみようというだけで撮る
意味は分からない
編集して考えてやっと意味が分かる
フィルムとしてできあがって
そのあとでやっと意味が分かることもある
わたしにとって映画を撮るとはそういうこと」ウォンカーウァイ
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一種の心理テスト

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監督が役者を使うとき
監督のイメージの中にあるものを正確に映像に移すことを要求する監督もある
しかしまた
役者に刺激を与えどう反応するかを見て、その偶然性に期待する監督もいる
あとは編集作業である
そのようなイメージで言うと
ますます心理療法に近くなる
表出技法である
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刺激→脳→反応
であるから 刺激と反応をみて ブラックボックスである脳の部分を推定する
映画監督は 撮影環境をコントロールする そして結果として出た反応をすべて記録する
そこをつないでいるのが役者の心理である 役者は自分で意識する部分もあるし 無意識の部分で反応してもいる