テレビ番組欄でメアリー・シェリーの名を見つける。懐かしい。
詩人シェリーの妻、バイロン卿とも親しく交際、
「フランケンシュタイン」の作者。
知人がメアリー・シェリーを主題にして博士論文を書きたいというので話を聞くと、
フランケンシュタインの物語はなるほど面白いのだった。
その後翻訳を読んで感心し、
原文も買ってあるが、それはまだ読んでいない。そのままどこかに行ってしまったようだ。
小説の中で、その合成された怪物は、「怪物」としか名前が与えられていないのだ。
怪物は聖書を勉強した。たいしたものだ。
妻が欲しいとフランケンシュタイン博士にお願いした。博士は、そのくらいは考慮してもよかったと思うのだが、拒否した。
生命を合成するという、とても現代的な課題を、非常に分かりやすく切り取っていて、傑作である。
こども名作文庫だけでは勿体ない。