日本政府は巨額のドル買い為替介入を実施して、現在、日本の外貨準備残高は1兆ドルに達している。
ドルの下落は日本の外貨準備の時価評価の減少を意味する。1ドル=95円時点で、すでに外貨準備の為替差損は24兆円に達した。ひとり24万円である。
小泉政権は米国政府の要請に基づき、保有するドル資産を売却しない約束をした可能性がある。
だから有利なときにドルを処分できないままできた。
そしてこの先はドル安局面になってゆく。
とすれば日本としては、1兆ドルの資産が目減りしていくのを見ているだけ、逆にアメリカはこの面だけを見れば得をするわけだ。
どうすればいいかといえば、これから確実に価値の下がるドルを処分してしまいたい。
1兆ドルだものなあ。
これを国民にばらまいたらいいではないか。
だいたいひとり1万ドルで90万円くらいだ。もちろんドル建てで国民に手渡すのである。
ドルで何か買うのも結構、銀行などで円に替えてもらうのも結構。自由である。
ドルのままで貯金しようと思う人もいるかもしれず、それをされるとばらまいた意味がないのだが、
しかし、確実に価値が下がると分かっていて、金利も低い貯金なんかするはずがないと思う。
買い物をするか円を買うか分からないが、とにかく使うだろうと思う。
外貨準備残高が解消できて結構だと思う