エビリファイについて
宣伝文句は聞く
しかしその証拠となる事実は何であるか
よく分からない
どの事実を解釈すればそういう説明になるのか
わたしにはまだよく分かっていない
要するにドーパミンが多すぎるときにはレセプター占有を解除してドーパミンの効果を減殺し、
ドーパミンが少なすぎるときにはレセプターを占有してドーパミン様の効果を発揮する、
そしてくっついたとしてもくっついたきりにならずパーシャルにくっつくだけである。
パーシャル冷凍という冷蔵庫のコマーシャルみたいだ。
そんな頼りない気まぐれな双極性のお人よしみたいなエビリファイでいいものだろうか。
第一、それだと、精神療法をどうしていいかわからなくなってしまう。
精神療法はもっと複雑な側面もあるだろうが非常に単純化すると、
脳内のドーパミンを増やすか減らすかということになるのかもしれない。
その場合に、エビリファイを使っていたら、
精神療法がいいことなのか、無駄なのか、よく分からない。
また、「多すぎる」、「少なすぎる」は何を意味しているのだろうか。
「ちょうどいい」の裏付けは何であるか。
薬の中には、下痢を固くし、便秘を柔らかくし、ちょうどいいくらいにしますという
便利な薬もあるのだが、
エビリファイの場合にはどんな仕組みがあるものなのか。
ドーパミン濃度をモニターするような分子機構があるのか。
たとえば、重力でたとえるとして、
V字型の坂を考えれば、
石ころならば
Vのくぼみにはまるはず。
それをケミカルな仕組みで説明すればいいはずだ。
それはそうだが、たとえば、
エビリファイの血中濃度を増やすことが、
ドーパミンレベルにどう関係するのか。
Vのくぼみが左右にずれるのか、
あるいは、深くなるのか、
あるいは、人により状況によりさまざまなのか。
リスペリドンなら、血中濃度が増えれば、
レセプターの占有率が高くなるとイメージできるが、
エビリファイの場合に
どうイメージすれば現実に近いのだろう。