2009-01

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景色などいかが?

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恋ひ死なん命はことの数ならでつれなき人の果てぞゆかしき 永成

永成 は えいしょう と読みます。私はこの恋の悩みで死んでしまうだろうしかしわたしの命などはもうどうでもいいことだただこんなにもわたしをつれなく無視するあなたにどんな未来が待っているのだろう-----「果て」というので、「どんな死に方をする...
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知らざりつ袖のみぬれてあやめ草かかる恋路におひんものとは

恋路はこいぢで、「泥」につながる。あやめは菖蒲と文目(条理)をかける。知りませんでした袖が濡れる それは恋の涙 恋の花・菖蒲がこんな泥に咲くとは恋路は条理もないほどに涙で濡れているとは
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みちのくのをだえの橋やこれならん踏みみ踏まずみ心まどはす

藤原道雅のナイスショット!みちのくに「をだえの橋」があるというをだえは「緒絶」、をだえの橋は蔓も紐も朽ちかけている古い橋もうぼろぼろのはずの橋それならこれに違いないもう崩れ落ちそう伝説の橋をだえは「を絶え」、女が返事をくれないことをいう何度...
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見わたせば花も紅葉もなかりけり裏の苫屋の秋の夕暮れ

藤原定家和歌の見本としてよりも美意識の典型として学ばれる。私にとっては人生の教訓そのものでもある。人生を振り返ってみれば何もないそれは戦慄するような寒々しさなのだがやはりなにもないしかしむしろそれでいいのだ寒々しさの中にすべての季節は宿り営...
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咲きそむる梅ひとえだの匂ひより心によもの春ぞみちぬる

伏見院梅一枝 → 心によもの春
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枕だに知らねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢

和泉式部枕はすべてを知っている のだ
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春の夜の驚く夢はあともなし閨もる月に梅が香ぞする

光厳院このような作を見ると、よく勉強した人ほど、あれこれの言葉やイメージに縛られて、大変なのだと納得できる。春の夜の夢、花の香、春月、梅花、これらをコラージュのように利用している。春の夜に夢を見て目が覚める月が射して梅の香りがする別訳春の夜...
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うぐいすの宿しめそむるくれ竹にまだ節なれぬ若音なくなり

藤原定家ここでも、鳴く鶯は女であり、竹は男である。ここでは節は竹にも鶯にもかかる一方は若竹、一方は節も慣れず若音を鳴く鶯である。若竹の林で、若い鶯が鳴いている一方で節は慣れず、一方で節は慣れない
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夜をこめて鳴くうぐいすの声きけばうれしく竹を植ゑてけるかな

藤原基俊鶯に梅は当然であるが、鶯に竹もなかなかお似合いである。まだ夜が明けないうちに鳴く鶯その声が聞けるならとよろこんで竹を植えたさて、春の夜明け前、鳴いているのは鶯ばかりではなく、女もまたしかりである。鶯は女と見れば、竹は男と見える。別訳...