世を捨てて 山に入る人 山にても なほ憂き時は いづち ゆくらむ

世を捨てて 山に入る人 山にても なほ憂き時は いづち
ゆくらむ          凡河内みつね(おおしこうちのみつね)

(よをすてて やまにいるひと やまにても なおうきときは
 いずちゆくらん)

意味・・世を捨てて山に入ってしまう人は、山にいても
    まだつまらなくてたまらないときは、いったい
    今度はどこにゆくのだろう。

    出家をする人達に対する皮肉を込めた歌で、
    どこへ行っても辛いことは多いという意味です。

 注・・憂き=つらいこと。
    いづち=どの方向へ、どこへ。

*****
伎王や仏御前の話でも
割と簡単に尼になっているような気がする

この世は「憂し」
だから「世を捨てる」

これってうつかなといえばかなりうつだろうと思う

出家するだけ気力があるわけだけれど

xx (242).jpg