病気と生体反応

病気の症状を診る場合、
病気の症状と、病気に対する生体の反応があるので、
区別の必要がある。

右足の骨折は病気、
左足の疲労は生体反応。

風邪をひいたとき、ウィルスによる症状と生体反応を考えることができる。
熱が出るのは生体反応と言われていて、
だから、一定範囲の熱ならば放置してよいとの意見がある。
微熱であっても対処した方が食欲などを保てるので有利だとの意見も一方である。
また例えば、痰が出るとか咳が出るとかも、生体反応であって、むしろ排出を促進した方が良いとの意見がある。
しかし咳は体力を消耗するので止めた方が楽だとの判断もある。

たとえば更年期障害の時のホットフラッシュについては、
ホルモン減少のための症状であるのか、
それを補う成体の反応であるのか、よく分からないところもある。

統合失調症でドパミンが不安定になっているのは
生体の反応ではないかと言われていて、
そこをターゲットにしていてもあまり正解ではないらしい。
むしろグルタミン酸のあたりとか、いろいろと議論がある。