精神療法と生活指導

うつ病でもパニック障害でも
薬を飲んでしばらく待っていれば治るので
精神療法をどうするかとあまり悩む必要はない

今まで長い時間を生きてきたわけで
その実績があれば何も今急に精神のあり方を変える必要もないだろう
もっと自信を持っていい

自分にあった環境を見つけるということでもいい

精神療法もカウンセリングも精神分析も要らないけれど
生活指導は有益である

これは精神的な内容には立ち入らなくていい
一日の時間割とうつ発作やパニック発作の時の対処法、回避法を確認していく

それは精神療法というよりは
生活指導である

たったそれだけの簡単なことでずいぶんとよくなるものである

薬の飲み方の指導とその週のチェックをすると
結果的には生活指導と同じことになる
睡眠と食事、薬を飲んだ時間、屯用を使った時間、アルコールを飲んだかどうか、
コーヒーやたばこ、回避行動や予防的行動、チャレンジ行動、副作用のチェック、
それと疾病モデルの説明と、薬の説明、
そんなことが結果的には生活指導になる。

薬を飲んでもらい、生活指導にしたがってもらえば、かなりの部分はよくなってしまう。
これで治る範囲は、本当の意味では精神病ではないのではないかという気もする。