男が消える? 人類も消える?
というタイトルのNHKスペシャル
Y染色体。性染色体のうち、生物学的に雄だけが所有しているこの遺伝子が危機に晒されているという。
Y染色体は、他の遺伝子と異なり、対を成していない。人間の雄は「XY」であり人間の雌は「XX]だからだ。遺伝子というのは通常、対を成しており、一方に情報の劣化(欠損)があってもそれを補うように出来ているのだけれども、Y染色体にはその機能が存在していない。結果、Y染色体は「父親から息子」に劣化コピーされ続けているというのだ。X遺伝子は劣化があったら対になっている他方から補える。
性染色体で雌雄を決定し、雌雄が揃ってはじめて子孫を作るれるのは哺乳類だけであり、しかも悪い事に人類というのは哺乳動物の中でも極めてまれな一夫一妻制を採用している。これもY染色体を劣化させる原因となっている。
1億7千万年前に獲得したこの性システムのおかげで私たちは命を脈々と受け継いできた。専門家は「500万年以内には消滅する確率が高い」という。
*****
正確にはXとYの間でも欠落があったら補えるらしい。
性の決定のシステムはXYとは限らない。
Z染色体を2本もつと雄になり、Z染色体とW染色体を1本ずつもつと雌になる性決定様式というものもあり「雌ヘテロZW型」という。ニワトリやカイコがその代表。
コピーしている間に転写ミスが起こるのは確かだろうけれど
それがいい方の変化につながる事もあるので
一概に「劣化コピー」とは決めつけられない。
でも、500万年も未来のことなんて、どっちでもいいような気もする。
もうすでに充分に劣化しているだろう。
もうすでに充分に劣化しているだろう。
でも、現在の「精子に元気がない」のは劣化コピーのせいではないと思う。
環境ホルモンとかPCB、ダイオキシン、水銀、鉛、その他。
たぶん先進国ほど精子に元気がないと思うので
文明の影響が大きいと思う。
精子なんか知った事か
儲けた方がいい
という声が聞こえてきそうだ