認識のタイプ
物事に出会っていても
事の詳細を順々に記憶している人と
具体的な名前は忘れるがその奥にある普遍性をとらえようとする人とがあると思う
歴史物語を読んでいて
人の名前とか地名とか年号とかがおもしろくて覚えてしまう人もいる
そのあたりの覚えは悪いけれども
やや一般化した形で頭にしまい込む人もいる
このあたりは認知のタイプの違いと言えるだろう
個別の事象の個別性に拠る人は
物語的である
普遍を志向する人は科学へ向かうだろう
具体的な名前が消えて仮の変数 X で充分になる。
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事象の奥にある一般原則が科学の欲しているものではあるれど
ひょっとすればそれは人間の脳の癖なのかもしれない
また時代が違えば一般科の程度も方向も違うもので
時代の検証に耐えうるものかどうかは怪しいところもある
その点では具体的な詳細については
歴史を経ても生き延びるものだろうと考えられる
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新平家物語でずいぶん親切に書いていてくれるものの
名前が紛らわしいので
少し混乱したりする