2009-02

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山椒喰 ひりんひりんと 春を告げ

「山椒喰(さんしょうくい)」は春の鳥飛びながら「ひりん、ひりん」と鳴くので、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の言葉を連想させることからの命名
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行く春や ただ年をとり 悲しかりけり

行く春や ただ年をとり 悲しかりけり
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春の昼 眠り続ける 猫と妻

春の昼 眠り続ける 猫と妻
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コンピュータ技術者

それは仕様の都合でできませんとふてぶてしく説明する人間のことしろうとはこれだからこまると言いたそう電話番号の訂正くらいできるようになりなさい
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冬日 日なたに 眠る子猫と親猫

冬日 日なたに 眠る子猫と親猫お前らののんきに私も眠くなる
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春雨に降られて帰る道すがら

春雨に降られて帰る道すがら意地を張る気もないくせに春木にすがり雨宿り謝りたいけど言い出せぬ意気地のないまま過ぎてゆく春の日
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白梅や 北野の茶店に すまひ取 蕪村

白梅や 北野の茶店に すまひ取 蕪村(ぶそん) 相撲取りのこと
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散るは浮き 散らぬは沈むもみぢ葉の

散るは浮き 散らぬは沈むもみぢ葉のかげは高尾か山川の 水の流れに月の影
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今は露おく鬼アザミ 深き情けの関超えて

月の都を立出でて 身は鈴懸けの旅衣紫匂うリンドウも たたく時雨にうなだれて今は露おく鬼アザミ 深き情けの関超えて気も晴れ渡る花の道飛び六法の蝶ひとつ「紫匂うリンドウは」義経、「たたく時雨」は兄頼朝、「露おく鬼アザミ」は弁慶、「深き情けの関」...
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お互いに 苦労もしたしさせもした 厭で別れた仲じゃなし

お互いに 苦労もしたしさせもした厭で別れた仲じゃなしよりを戻した二人が仲はもと木にまさるうら木なし酸いも甘いもかみわけた例えていわば 後の月