吉田秀和、新聞で。
人間の悪は底知れない。
でも、その無明の世界にも、
愛の赦しの光が差し、
すべてを照らす瞬間があるのだ。
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みんな短い人生を生きているのだから
せいぜい仲良くしようと思う。
愛の赦しの光が差すならそれはすばらしいことだが
差さなくてもやはり私なら生きてみたいと思う
愛の赦しがすべてを照らす瞬間がなくても
そのような世界ならそのような世界として
生きてみたいと思う
そのような世界ならそのような世界として
生きてみたいと思う
いちいち傷ついてなんかいられない
というのも実際である
スケジュールはあるし忙しい
経験したいことも沢山
読みたい古典も沢山
それにしても
DNAから出発して生命の成り立ちを考え
まだまだ謎だけれど自意識の発生を考えると
途方もない奇跡的な状態を経験しているのだとは思う
これはなんといってもすごいことだ
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人間の悪は底知れない
そうだろうけれど
いつもそんなことばかり思ってもいられない
スケジュールを生きていく