小沢代表の公設秘書、大久保隆規が逮捕されたのは3月3日。首相と検事総長との会談が疑われているのは、前日の3月2日。
西松建設の違法献金事件で「自民党議員には波及しない」と3月5日に政府高官が発言したと報道。
政府高官は6日、西松建設の献金事件に関する自らの発言が、自民党関係者の立件には踏み込まない見通しを示したと報道されたことについて「『自民党側に捜査が及ぶことはない』とは言っていない」と否定した。そのうえで「一般論として、(自民党関係者については)違法性の認識の立証が難しいと話しただけだ」と述べた。
オフレコ発言の元は前警察庁長官で事務方トップの漆間巌官房副長官であると河村建夫官房長官は2009年3月8日、明らかにした。
漆間巌官房副長官は国会では、発言について記憶にないと言明。
次期総選挙における最大の政敵を、不正な検察権力利用=「国策捜査」によって攻撃したのが今回の摘発ではないかといわれている。一方で、検察の暴走かとの説。
樋渡利秋検事総長を(国会に)お呼びするのも選択肢としてあり得る」と民主党はけん制。
民主党は企業献金全面禁止を提案、自民党は狼狽。
漆間巌官房副長官の経歴と属していた組織、また現政権で官房副長官に任命された意図に関して憶測。
なんだかんだいっても、この直前まで鬱積していた自民党側の諸問題からは、一時的に目をそらされた状況になっている。
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さて、ここまでの状況で、
4日前のことも忘れる官房副長官で大丈夫なのかとの声。
多分オフレコで雑談として話していたことがどうして記事になったのか、
よく分からない。
記者は書けばどういうことになるか承知しているし、
だからこそ記者は書かないだろうと漆間氏は承知していたはずである。
そのとき一回だけそのような発言をしたことが問題ではなく、
そのような場では、このような問題発言が、いくらも出ているものかと思うと、それが問題だと思う。
一種のなれ合いが、政府とマスコミの間にある。
事件の事情のリークというのも、記者と検察の間で、なれ合いがあるようだ。
記者が独自に調査したことを、検察に確認にいけば、検察としては、否定も肯定もしないが、いつもの「サイン」で、イエスなのかノーなのか伝えることになっているらしい。
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つまり、漆間氏は、いつものように、気楽に記者にオフレコで発言していた。
ちょうど漆間氏の得意の北朝鮮問題で金死刑囚と日本側遺族の対面が実現したとか騒いでいる時期で、漆間氏は得意の絶頂で口が滑ったのではないかとの意見も流れる。
ところがある新聞社が記事にすると決定、それを各社に通知、各社は横並びで報道することに決定。紙面に記事が並んでしまった。
ここで誰かの意志が働いたと考えられる。
まずくなったら漆間氏を含む役人側・検察の暴走であったと言い逃れするための布石。
検察には過度の正義感がある、田中、竹下、金丸の流れで、竹下だ。検察と田中派との怨念だと流す。
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一国民の印象としては、
政府高官と新聞記者は普段からそんな話を内々にしているのかということ。
また、そんな話の中から、何を書けばいいのかを「約束に従って」取捨選択して書いているのかということ。
そして、事情によっては、書かない約束のものを書いてしまうこともあり、書かれた方は恥をかくことになること。
それがどんな事情であるかについては確証がないこと。
しかし、漆間氏一派としては腹を立てていて、反撃の機会を待っているだろうということ。
など。