ある人がため息をついて言う
私は今へこんでいるから
雑誌について行けない
雑誌の通りに洋服を買うと一回出かけるときに6万円もする
わたしはユニクロとイトーヨーカドーで今日の服は全部で一万円もかかっていない
今日の服はとにかくとして、
雑誌の世界というものは実に躁状態なのである。
例の頭の悪いDSM系で引用すると、
躁病エピソードの症状はこんなもの。
1.自尊心の肥大、または誇大
2.睡眠欲求の減少(たとえば、3時間眠っただけでよく休めたと感じる)
3.普段より多弁であるか、喋りつづけようとする心迫
4.観念奔逸(ほんいつ)、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験
5.注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でない関係のない外的刺激に転導される)
6.目標志向性の活動の増加、または精神運動性の焦燥
7.まずい結果になる可能性の高い快楽的活動に熱中すること(例えば、制御のきかない買い漁り、性的無分別、馬鹿げた商売への投資などに専念すること)
これって、まるっきり、25ansとかoggiなどの誌面だろう。
Vogueなどはすこしはいいと思うが基本は同じ。
このような分類があるが
躁状態の程度で並べても分類できるだろうと思う。
ポイントは似合わないものを平気で着る。
上の図のように分類するとすれば
同調性と自己愛性で平面を書いたらいいのではないか。
うぬぼれて同調性が高い人はシャネル。
うぬぼれて同調性が低い人は独自の少数派ブランド。
うぬぼれがなくて同調性が高い人はユニクロ。
うぬぼれがなくて同調性が低い人は古着。
わたしはポールスチュアートだから
うぬぼれて同調性が高いタイプ。
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一般に結婚式では躁状態にならないとつじつまが合わないので
みんな躁状態を演じるのであるが、
あとの虚脱は覚悟しておいた方がいい
通帳は見ないこと
あるいは親にお願いすること
ゼクシィの躁状態度はかなり高い
結婚式場の担当者は疲れると漏らしている
お祝い事だからいいのだけれど
皆さん相当躁状態になっていて
ときにはかりかりしていて
ときには自己愛の肥大を見せつけるのでなかなか大変
お似合いですよ
とってもすてきですよ
と作り笑顔で言う女になる
そのとき彼女は何も考えていないし何も見ていない