精神的なものが原因と強く推定されるなら、
心理療法、必要に応じて精神的薬。
精神的な要素が薄いと考えられる場合には、腋にはまず30%のアルミニウムローション処方を試してみる。皮膚炎、かゆみなどの可能性はあるとしても、効果が期待できる。手のひらは、まず日曜日などに試してもらい、問題の場面で使ってもらう。
以前、ピアノの先生が手掌多汗症で、鍵盤がびしょびしょという例があり、アルミニウムローションを使い、感謝されたことがある。
漢方薬も使える。多汗で疲労する場合は、黄耆の入った処方、例えば、補中益気湯、防已黄耆湯などが良い。ランニング前に補中益気湯を内服して走ると、汗の出 方は普段の1/2~2/3程度に減るとも言われる。このあたりの反応は人によってかなり異なるのでまず試してみる。
仕事や試験前、講演前に緊張して手に汗をかく場合は、柴胡剤で、冷やす場合には柴胡加竜骨牡蛎湯、温めた方がいい場合には、柴胡桂枝乾姜湯など。
いろいろな考え方がある。
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自分でアルミニウムローションを作ることもできる。要するに、塩化アルミニウムを、普通のローションに混ぜてもできるのだ。
濃度5%の塩化アルミニウムローション=塩化アルミニウム5g+精製水[+エタノール適量](全量100mlの場合)
エタノールを添加する場合、個人によっては多少ヒリヒリする場合あります。その場合はエタノールを添加しないか、または数滴加えるだけにしておいたほうが無難。
手掌多汗症(手汗)の治療に使える塩化アルミニウム、エタノール、精製水は薬局で購入できる。
塩化アルミニウム5g+精製水+いつものローション でもいいはずだ。ヒルドイトローションなどに塩化アルミニウムを混ぜてみればいいかもしれないが、まだ試していない。
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アキネトンで汗が出にくくなることも分かっているのだが。