「紅旗征戎吾が事に非ず」
『新古今和歌集』や『小倉百人一首』の撰者・藤原定家(1162-1241)
日記「明月記」の一節「世上乱逆追討耳ニ満ツト雖モ、之ヲ注セズ。紅旗征戎吾ガ事二非ズ」
時代は源平合戦のころ。平清盛が栄華を極める一方、源頼朝が挙兵した年。彼は19歳。
世情が騒然としても、自分は和歌の道に生きる
紅旗、朝廷の旗(平氏の紅旗と解する場合もある)による、
征戎、朝敵の征伐など、私は知ったことではない、という定家の宣言。
征戎、朝敵の征伐など、私は知ったことではない、という定家の宣言。
堀田善衛『定家明月記私抄』、『定家明月記私抄(続編)』が有名。
清盛、頼朝、義経、崇徳、後白河、後鳥羽、西行、その他いろいろな人たちと定家が同じ時代に生きていたという事実。
改めておもしろい。
改めておもしろい。
あついら、同期なの?
という驚き。