後輩は書いている
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もし、生まれ変われるなら
もし、生まれ変われるならと、人はよく言うけれど
わたしは、生まれ変わりたくない
今まで、それなりのことは、それなりにやってきたし
わたしは過去に、なんの不満もない
ただ、唯一心残りなのは、あなたと過ごした時間が短すぎたことだ
あなたと過ごした時間は、何ものにも変えがたく、温かさと幸せに満ちていたからだ
生まれ変わることはしたくないが
あえて言うなら、取り戻したい
あなたと過ごした、濃密な時間を
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「わたしは過去に、なんの不満もない」
いいぞ!
「あなたと過ごした時間」
そういうものがあっただけで幸せというものだ
わたしなどは空想しているだけだ
羨ましい
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その人の幸せを
一日に一回、密かに祈ろうではないか
できるだけ心にぴったりの言葉で祈ろうではないか
愛する人のために祈ることが
わたしは好きだ