品川のホテルにて

横須賀線の端っこの駅に私は住んでいて、娘はまだ小学生、夫とは離婚して長いあいだ連絡がなかった。 週の真ん中を一日休みにして、カズタケと品川のホテルで会った。カズタケは営業で外回りだから、都合をつけて休みにしていた。私はサ … Read more 品川のホテルにて


帰り道の花

帰り道にとりどりの花そのひとつ毎年同じ所に同じ花人は年をとるけれど これを むなしい とか 抑うつ とかダイレクトな言葉を使っていうのは文学的才能がないから仕方がないけれど、とにかく むなしくて仕方がない


私は退屈している 宇宙にはもはや知的興奮がない

わたしは退屈している宇宙にはもやは知的興奮がない 私は退屈し切っている虫垂炎の傷跡が老化した肌に薄く薄く染みになっている 私は退屈して腐りそうだおおむね世界は予想通りに進行している ただそれだけだ 知るべきものは知り不可 … Read more 私は退屈している 宇宙にはもはや知的興奮がない