その日、しだれ桜の花びらが風に流れていた

その日、しだれ桜の花びらが風に流れていた

風に流れたあとで鹿ヶ谷疏水に落ちてゆっくりと水に流れてゆく

お寺の経営する幼稚園の入園式だった

お母さんだけでなくお父さんも和服できていた

美しい日本がここにもあると思った

風に散り着水するものは桜といい紅葉といい美しいものだ 雪もそうだろう

春の日射しと桜の花びらがふんわりと空気を包んでいる

わたしには決して関係のない幸せな一場面