RCサクセションで有名だった忌野清志郎が死んでしまったので
日曜の夜、NHKも追悼の特集番組。
いろいろな映像を流している。
坂本冬美と組んだバンドという時代もあり
坂本は冬のセーラー服で何か歌っていた。
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こういう人はこの社会の中でどういう役割だったのかと
考える。
政治体制で言えば
55年体制当時、社会党と共産党が自民党への批判を吸収して無化してしまう装置として
作用したように
現在で言えば公明党が、本質的な社会改革への意志を吸収して無化してしまっているように
ロックとか奇抜な衣装とか反権力的な歌詞とか
そのようなものも彼によってきちんと社会での位置を与えられ
ある意味で社会化されていたのではないか。
毒が無毒化されて営業になっていた面はあり
彼一人ではなく周囲のたくさんの人が
それによって生活を成り立たせていた。
それでもやはりほかにはないような毒ではあった。
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「トランジスタ・ラジオ」はやはり名曲。
1980年シングル発売となっている。
授業をサボって日の当たる場所に行くなんて
石川啄木を連想した。