英国の新進女優ルーシー・ゴードン パリで自殺

【5月22日 AFP】米映画『スパイダーマン3(Spider-Man 3)』などに出演した英国の新進女優ルーシー・ゴードン(Lucy Gordon)さん(29)が20日、パリの自宅で遺体で見つかった。訃報(ふほう)を聞いた同映画のサム・ライミ(Sam Raimi)監督は21日、ショックを隠せない様子でインタビューに応じた。
 新作のホラー映画『ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル(Drag Me to Hell)』の上映のために第62回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)に赴いた監督は同日、報道陣からゴードンさん死去の知らせを受け、「信じられない。ご家族が気の毒だ。なんということだ」と悲痛の声を上げた。
 報道によると、20日、ゴードンさんがパリの自宅で首をつっているのを同居していたボーイフレンドが見つけ、警察に通報した。自殺とみられている。
 ゴードンさんは、仏歌手セルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)の生涯を描いた映画『Gainsbourg: Heroic Life(邦題:セルジュ・ゲンズブールの英雄的生涯)』でゲンズブールの元妻の歌手ジェーン・バーキン(Jane Birkin)役を演じ、撮影を終えたばかりだった。
 この映画の一部シーンは、カンヌ映画祭で今週上映された。制作・監督のジョアン・スファー(Joann Sfar)氏は、「映画は、ルーシー・ゴードンの寛大な魂、優しさとたぐいまれなる才能に負うところが大きかった」との声明を出した。
ゴードンさんはロマンチック・コメディ映画『ロシアン・ドールズ(Poupees Russes)』への出演で一躍有名になった。(c)AFP