精神医学も科学になりたいから
必死に測定する
測定することが科学の第一歩である
素朴なわたしはそう信じる
測定する物差しやはかりを持ったとき科学への道のりが始まったと思う
比較ができるようになった
現状では
その人の昔と現在について妄想やうつに関して正確な比較ができない
他人同士で妄想やうつについて正確な比較ができない
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測定しない科学もあると思う
素朴なわたしにはよく分からない
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バウリンガルのようなアプローチは大切だと思う
蓄積すべきだ
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昔は頭蓋骨の出っ張り具合を測定した
最近はMRIで萎縮の程度を測定している
後年になって並べて批判されないようにしたいものだ
また最近は脳血流量とか代謝の程度を計量している
あるいは計量していると自称している
怪しいものだと思っていたら
考えるだけで脳の外部の機械のスイッチを操縦できるものがあるようで
この延長に脳機能の精密な分析があるかも知れない
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「わたしはAさんが大好きよ」
と8丁目で言葉を聞く
と8丁目で言葉を聞く
最初のうちだけはそうかと思ったが
次第に誰にでも言っているじゃないかと気がつく
言葉は信じられない
「大好きよ」と言っているときの
笑顔や声のトーンを感じて
やはり本当に好きなのかと思うが
それもやはり誰にでも笑顔を作れるし声の調子も作れるのだと知る
意識的に作れる表情や声質は信じられない
では無意識のうちに外に出てしまう部分はどうか
言葉を交わすあいだの一瞬の間
目の奥、瞳孔の具合
わたしの指が肌を味わうとき、立っている鳥肌
無意識の反応は信じられるのかも知れない
好きだと言いながら一瞬拒む無意識の動作
それだけが真実かも知れない
わたしはどこまでも孤独だ
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人に教えられてこんなページを見る
身体計測的アプローチ | ||||
・ | 骨相学 phrenology Gall,F.J(1758-1828) (Spurzheim,J.G. による命名) |
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骨相学の基本的主張 | ||||
1. | 脳は心の器官である(精神は脳という物質に基づく)。 | |||
2. | 心も脳も統一的な実体を持ったものではない(精神機能は30数個の能力に分割され、それぞれが特定の器官に対応する = 機能局在) | |||
3. | 器官の大きさは働きの大きさを示している。 | ⇒特徴的:頭蓋骨を見れば、その人の性格・特徴がわかる。 | ||
4. | 頭蓋骨の計測が内的精神の科学的測定となる。 | |||
・ | 頭蓋骨計測学 Broca,P. 19世紀中葉以降 | |||
人間の知性の個人差を定量化することを目的の1つとした。 根本となる仮説は、頭蓋容量が大きいほど知能が高いということ。 |
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方法: | ||||
1. | 頭蓋各部の距離などを表面から測定する。 | |||
2. | 頭蓋骨の容量を測定する。(実際に鉛の玉を入れて計測) | |||
3. | 脳の容量を測定する。 | |||
・ | 犯罪人類学 criminal anthropology Lombroso,C(1836-1909)が創始者 | |||
犯罪者特有の身体的特徴に注目し、生来的犯罪者観(犯罪者となるものは、生まれつき決まっていて、それは身体的特徴<先祖返り、サルに似ている>に現れている)を導いた。 犯罪心理学、犯罪精神医学の先駆的業績とされる。 測定もあまり素敵ではないと素直に認める。 |