補正予算の中身の検討

今回の15兆円の補正は
実に良くこの国の政治風土を表象していると思う
無責任の体系である
どうしてこれで物事が通るのかと思うが
政治家と役人とマスコミと経団連の利益が一致すれば
反対意見は「ない」ことに出来るという一例である
同じ風土はたとえば学校などにもあり
内申書を書く権限を持っている教師は
教室を支配することが出来て
教師が問題はないと言えばないのだし
生徒が何か問題を起こしても
学校では模範的な大人しい良い子だったと言えば
問題はなかったことになってしまう
せめて歴史の検証として
嘘をついたのは誰で
どんな嘘をついたのかを
閲覧できるようにしておきたいものだ
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15兆円近くを使って補正予算を組む

参議院では否決されるが衆議院の議決が優先するので成立の予定
何が問題なのか知りたかったが
何にいくらの予算をつけていてその効果はどんなものなのかよく分からない
専門の人は解説がなくても分かるのだろうけれど私には分からない
漫画の施設を大金を投じて建設することは愚かだと鳩山代表が
党首討論で批判していた
文化的に意味があるかどうかについては結局検証ができなくて多数決で決めるしかないけれど
経済効果があるかどうかが問題だから
検証方法があると思った
立案者は国民生活に必要だとか経済対策として有効だとか言うのだろうが
本予算ではないのだから生活に不可欠というものではなく
経済対策として有効だという観点にならざるをえない
だとすれば、科学的仮説の検証のように反証可能性を議論してもらいたいと思う
本来、
政策Aがあって、予算aをつけているとき、それがよい政策かどうかを検証するために、
政策立案者として、対立する政策Bに対して予算bをつけるよりも有効だと証明しなければならない。
しかし未来のことであるから完全に決定はできないだろう。
だから、政策Aに対して予算aを使ったとき、経済効果としてcが予想され、
d年後の時点で検証してみて、効果cが達成されていれば、仮説は正しかったのだし、
cが達成されていなければ仮説は間違いだったことになる。
変動要因はあるが、それを積み重ねていけば、
どの程度のレベルの議論をしているのか、見当がつくようになる。
このような検証を多年に渡って積み重ねていけば、
将来の予算編成の時点で、政策Eについて予算eをつけて効果fが期待されると
考えられるようになる。
この話では経済効果だから検証できると言うだけで
意味とか大切とかについては数値化できない
たとえば医療費などの分野で毎年どんどん予算が削られていて
地方自治体の病院が閉鎖になったりしていて
予算削減の是非については多数決で決めるしかない
しかしそうではなくて
今回は経済効果が問題であるから
予算aを漫画博物館に使うか医療費に使うか比較して計量化することができるだろう
だから
今回の補正予算に関してはそれぞれの予算についてどのような経済効果を
期待して予想しているのか明確にしてもらい
結果としてどの程度の制度で実現しているかを
将来検証できるはずだと思うのである
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なかなかすっきり書けないものです