国が何とかしてくれる

困ったなあというとき

日本国憲法を見て
おっ、これはいいことが書いてある、国は何とかしてくれるはず、
と思うこともあるらしい
一方、国としては税金を強制徴収している手前、
国民がその分で少し得をした感じを演出しないといけない
役人は給料をもらっているのでその分は働かないといけない
考えてみると国が何とかするためにはお金が必要で
税金か、借金をしてそのあとインフレでごまかすか、借金をしたまま孫子の時代に付けを回すか、
そのくらいしか考えはないと思う
いろいろと「国が何とかしてくれる」に答えてサービスしているうちに
借金の利息を返すだけのためにさらに借金をする事態になって
困る
狙っているインフレがなかなか進まないので借金が減らなくて困っているわけだ
こんなはずないのになと思いつつ
どんどん借金はふくらむ
しかし役人も政治家もそのうち退任するし
何も個人の責任ではないので
ま、いっかー
てなもんだろう
近頃は貨幣供給量の理論もサプライサイドの理論もだめなんですなあ
と料亭で一杯酌み交わしている
そのうちに銚子の病院は閉鎖になるし地方自治体病院は軒並み赤字垂れ流しである
お金がないなら死んでくださいでは
「国が何とかしてくれる」の信頼に傷がつく
憲法にもお金がない場合には死んでも仕方がないとは書いていない
まじめな人はとりあえず税収を増やしたいと思うだろうけれど
国民としては何をくれるのかという気持ちになると思う
もうたくさんもらいすぎるくらいもらったはずなのだ、計算上は
それなのに年金は崩壊、医療は崩壊、地方は疲弊
アメリカはサブプライムローンで個人の借金のまずいところが露呈してしまったわけだけれど
そしてそれは個人の責任になったから露呈したのだけれど
日本の場合は個人の借金でもないし
国という抽象的なものが借金しているので何とかなっているらしい
「国が何とかしてくれる」が国というものだと認識している国民に対して
その期待を実現しつづけるためには
魔法の財布が必要だ
油田はないけれど
海水から何か他国に売りつけられるものを開発して
売るくらいしかないのかも知れない
高付加価値農業、観光、そのくらいだろうか
日本が珍しいとかというのも
どのくらい続くものだろうかと思うが
そんなことも含めて
国が何とかしてくれるだろう