「人生のちょっとした煩い」村上春樹訳 グレイス・ペイリー著
村上春樹の翻訳で、いかにも短編らしい短編で、期待した通りのものがここにある。 期待したものは、人生の細部である。抽象的な文章ではない。人生に対しての警句でもない。安部公房ふうの発明でもない。 その人にまつわりついて離れな … Read more 「人生のちょっとした煩い」村上春樹訳 グレイス・ペイリー著
村上春樹の翻訳で、いかにも短編らしい短編で、期待した通りのものがここにある。 期待したものは、人生の細部である。抽象的な文章ではない。人生に対しての警句でもない。安部公房ふうの発明でもない。 その人にまつわりついて離れな … Read more 「人生のちょっとした煩い」村上春樹訳 グレイス・ペイリー著
家を順番に片付けていたら 読もうと思って置いておいた新聞が結構たくさんあった 2008年4月18日の朝刊があった イラク空自9条違反 福田首相は「傍論、空自について変更なし」 見出は「9条は生きていた」 地デジ移行へ常時 … Read more 2008年4月18日の朝刊
後輩は書きました ***** 喫茶店で会って話していた 途中で席を外して戻ってきて あなたの後ろ姿を見たら あなたはいかにも疲れて退屈という具合に手を上に伸ばして首を回していた かなりあっさり一目惚れから醒めた **** … Read more 手を上に伸ばして首を回していた
後輩は書きました ***** 幸せにしてあげられなかったことを 悔やんでいるのも愛だろうか ***** なぜ君は自分で自分の人生を こなごなに ばらばらに 傷つけてしまったのか いまでも理解できないままだ たぶんいま出会 … Read more 幸せにしてあげられなかったこと
後輩は書きました ***** ゴールデンウィークの頃 初めて君と会った 確か雨の日で僕は傘を持っていた どうしてかゴールデンウィークと雨と傘と君がひとつになっている 梅雨の前あたりにドライブした 肉を食べて水族館に行った … Read more 捨てられた僕
後輩が書いたのですが それを縮めて書き直しました ***** いまはもう僕は僕の人生を歩いていこうと自然に思えるけれど 昔あなたに相手にされなかったことがある 僕はあなたに何度も告白した あなたはいつも「ありがとう」と言 … Read more 相手にされなかったことがある
本当の自分を探すとかそんな合い言葉がある 誰かが本当の自分なんかどこにもないいまの自分が自分だと言っていた 本当の自分という言葉で指示しているものは自分は楽な姿勢で無理をせずにいてそれでもなお周囲も受け入れてくれて居心地 … Read more 本当の自分
朝日新聞5月4日付けの一面の記事 60代の男性 生活保護で暮らし体調を崩して入退院を繰り返す 台東区の宿泊施設で暮らしている 3畳個室、家賃69800円、食費光熱水費7万円、24時間職員が見守る 個室で食事がついて、呼べ … Read more 身寄りのない老人の火葬
最近の天声人語は筆が乗っていると思う 今日は新緑の高尾山を書いて、「なま乾きの絵のように、山全体が緑に塗れ、木もれ日までが色づいて見えた。」と書いている。 引用も適切で華麗。物事の内的関連を気付かせてくれる。よく勉強して … Read more 最近の天声人語