若者が集めてくれた
マスコミ・ジャーナリズム的うつ病の話題いくつか
アマゾンより
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「私はうつ」と言いたがる人たち (PHP新書) (新書)
香山 リカ (著)
――ある日の診察室
「私うつ病みたいです。休職したいので、診断書ください!」
この思い込みにまわりは迷惑、ほんとうに苦しんでいる人が泣いている。
仕事を休んでリハビリがてらに海外旅行や転職活動に励む「うつ病セレブ」、
その穴埋めで必死に働きつづけて心の病になった「うつ病難民」。
格差はうつ病にもおよんでいる。
安易に診断書が出され、腫れ物に触るかのように右往左往する会社に、
同僚たちはシラケぎみ。
はたして本人にとっても、この風潮は望ましいことなのか?
新しいタイプのうつ病が広がるなか、ほんとうに苦しんでいる患者には
理解や援助の手が行き渡らず、一方でうつ病と言えばなんでも許される社会。
その不自然な構造と心理を読み解く。
【内容】
「ならし出社」でうつ病が悪化/
リハビリがてら(?)の転職活動/
ネットカフェ難民にすらなれないうつ病のフリーター/
うつ病と診断されずにショックを受ける/
「うつもどき」の人までうつ病にしてしまっている社会への問題提起
「仮病」なり「疾病利得」なり「詐病」なりを鑑別する事は出来ないのか?
「うつ病」であるなら、時と場所を選ばずに「うつ状態」にあるはずだ
うつのリハビリを「これまでやりたくてやれなかったことにチャレンジする期間」と考える風潮もあるといいます。こうした事態が進めば、医者も上司もリハビリを《湯治、遍路、寺での座禅の三つのなかから選んでください》とあらかじめプランを示さなくてはならないかもしれないとまで書いています
うつ病の診断書を提出して休職している人と休職した人の分の仕事も負担させられて過労からうつになる人。うつ病セレブとうつ病難民。
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「心の傷」は言ったもん勝ち (新潮新書 270) (新書)
中嶋 聡 (著)
「心に傷を受けた」と宣言したら、あとはやりたい放題。詳しい検証もなく、一方的に相手を加害者と断罪する―そんな「エセ被害者」がのさばっている現代日本。PTSD、適応・パニック障害から、セクハラ、痴漢冤罪、医療訴訟まで、あらゆる場面で「傷ついた」という言い分が絶対視されている。そう、「被害者帝国主義の時代」が到来したのだ。過剰な被害者意識はもうたくさん!現役精神科医が示す処方箋。
出版社からのコメント
「心の病」を理由にして会社を休んでいるのに、どうやら遊び呆けているらしい同僚。ちょっとした注意を「パワハラだ」と騒ぐ若僧。どんな行為でも「セクハラ」と主張する女性……。現役の精神科医で、沖縄でクリニックを開業している著者は、こうした風潮を「被害者帝国主義の時代」と断じ、強い精神力を回復させるための処方箋を示します。なぜ日本人はここ二十年で、かくも「ひ弱」になったのでしょうか。
過剰な被害者意識を振り回し、周囲に迷惑をかける「エセ被害者」。彼らに少しでも悩まされた経験のある人には、必読の書と言えるでしょう。
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仕事中だけ「うつ病」になる人たち――30代うつ、甘えと自己愛の心理分析 (こころライブラリー) (単行本)
香山 リカ (著)
病気休暇中に海外旅行。
不調になったのは会社のせい。
自分の「うつ病」をあちこちに言って回る。
心の病の休職者による企業損失が年間約1兆円とも言われる時代。30代に、新しいタイプの「うつ病」が急増している。果たして彼らは、ほんとうに病気なのか?それとも!?
いまどき若年層ビジネスマンの心理を、当代一の人気精神科医が、切り口鋭く読み解く!
こんな「うつ」が30代に増えている
●職場では不調だが、好きな趣味は精力的に行える
●学歴が高く、まじめだが、やや自己中心的
●自分が「うつ」であることの自覚が強い
●一定のレベルまで回復するが、なかなか復職に踏み切れない
●不安感、恐怖感、あせりといった感情の動揺がひどい
など
ツグオさん(31歳)はブログを開設したのだが、そこでは会社の不当な扱いに加えて、「今日もうつだ」「もう死んだほうがいいのかな」「気がついてみたらビルの屋上に立っていた」といったうつ症状、希死念慮をほのめかす記述が目立った。しかし、一方では好きなアーティストのライブに行ったり学生時代の友だちとキャンプに行ったり、と元気な様子も記されていた。会社の相談室から紹介された精神科に通って、かなり大量の抗うつ薬を服用しているらしかった。<本文より>
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擬態うつ病 (宝島社新書) (新書)
林 公一 (著)
うつ病と外見は似ているが本質は異なる「擬態うつ病」。現代病である「擬態うつ病」を、社会の風潮、医療の問題、甘えをはじめとする個人の姿勢などの背景を分析しながら鮮やかに描く。
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それは、うつ病ではありません! (宝島社新書) (新書)
林公一 (著)
時代の病としての「擬態うつ病」を世に問うて、大反響を巻き起こした前著『擬態うつ病』の続編です。「妻の死後ひどい落ち込みが持続」「自己卑下ばかりを繰り返すひきこもりの友人」「逆切れする自称うつの部下」……身の回りでありがりな20の症例をテキストに、「真性うつ病」と「擬態うつ病」の違いを平易な言葉で解説。両者の違いを明確にすることで、「うつ病」治療の現状に一石を投じ、うつ患者へのより適切な処方箋を提示した意欲作!
性格的な問題や単なるわがままを「うつ病」とせざるをえない医療の現場
「うつ病と称する病」
「お客様がうつだとおっしゃっているのでうつ病です」的な診断書
「うつ病ではありません」というのと、「助けは必要ありません」というのは別のこと
本当に苦しんでいる心の病の方々がいらっしゃるのは厳然たる事実である。しかし、その外縁にはグレーゾーンの方々がいらっしゃるのもまた事実