もうどうしようもないよ
これが世の中なんだろう
世の中で強い人というのは
あの人たちのような人たちのことなんだろう
もうこんな世界に何の希望も持てないし何も未練もないんだよ
目がごろごろすることもあって苦しく
食事も食べていないで体に力が入らないわたしであった
そんな
弱力性の発作を起こしているわたしに向かって
その人は力強く言うのである
*****
あなたはそれでいいのかもしれないが
わたしは我慢できない
あなたはいまうつのただ中にある
励まさないことにしよう
もうあなたの問題ではない
物事には限度というものがある
人間には自然に備わった善悪の感覚がある
裁判が決めるものが善悪の最終判断ではない
裁判などは部分的な理解でしかないではないか
サラリーマン裁判官が何を判断するというのだ
わたしはわたしの正義のためにできるだけのことをさせていただく
これはあなたのためではない
あなたの敵を倒すためでもない
ただわたしの考える社会正義の貫徹のためにさせてもらう
正義なんていう言葉で
普遍的な価値がこちら側にあると言うつもりはない
わたしの価値はナチズムの価値かも知れないし
その危険もある
常に正しさも相対的なものでしかない
それは完全に留保しておく
しかしそれでもわたしはわたしの信念のために行動する
わたしはわたしの情熱のために行動する
わたしはこの情熱を美しいと信じる
それを正義のためと言ってもいいし勘違いした妄想のためと呼んでもいい
いずれにしても自らの信念を貫く人生は幸せというものではないか
人間の価値は連帯にある
今日は敗北を甘受しても
遠い未来の一点で我々は勝利しよう
すさまじい執念で勝利しよう
裁判所はわたしの情熱の美しさを理解しないだろう
そしてわたしはわたしの情熱を美しいものにするために生きる