わが魂(たま)のかよふばかりの道もがなまどはむほどに君をだに見ん(和泉式部集)
解釈のひとつを引用すると、
身体は行けなくともよい、私の魂が通れるだけでよいから、あなたのもとへと通ずる夢路があってほしい。迷いながらでも、せめてわずかなりとあなたを見よう。
魂の通う道とは、つまり夢のこと。
もがな は あってほしい
だに は せめて…だけでも。だけでも
まどはむほどに 夢の通ひ路で「まどはむほどに」とは?迷いながらでも?惑うほどに?
せめて君に会いたい?
……ほどに……だに ?
せめて君にだけでも会いたいということは、
もつ事情が許せば他の何かも会いたいということになるが?そんな歌ではない。
今のところ、解釈届かず。
わずかに私の魂が通れるだけの狭い夢路があなたに通じていて欲しい
迷いながらでも、せめてあなたを一目だけもみたい。
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魂の 通う夢路が あればいい
迷う末 ちょうどあなたに 逢えたなら
くらいなら 意味がうまく通じるけれど