定期的な朝食摂取は体重増加を抑制する
Regularly Eating Breakfast Reduces Weight Gain
2008 March 20
朝食摂取と体重との関連性は、横断的研究およびいくつかの小規模なプロスペクティブコホート研究で調査されてきた。5年間のプロスペクティブ研究で、Minnesota州の研究者が、青年2,216人(女性55%、白人63%)を対象に、自己報告による体格指数(body mass index:BMI)に基づく朝食摂取パターンと体重変化との関連性を、平均年齢15歳の時点および19歳の時点で検討した。
横断的分析では、毎日朝食を摂取している青年は、朝食を摂取していないか間欠的にしか摂取していない青年よりもBMIが低かった。プロスペクティブ分析では、19歳時の朝食頻度と15歳からのBMI変化とに有意な逆の関連(15歳時のBMIと朝食頻度を調節)があった(5年間のBMI上昇は毎日朝食を摂取していた人で1.6kg/m2であったのに対し、間欠的に摂取していた人では2.0kg/m2、朝食を摂取したことのない人では2.2kg/m2であった)。食事、心理社会的、その他の交絡変数で調節した分析では、朝食頻度とBMI変化との関連性は同様であったが、統計学的に有意ではなかった。
コメント:これらの結果は朝食を抜くことが体重増加と関連していることを示しているが、他の変数を調節後には統計的に有意とならず、この関連性の強さに確かでない部分があることを示している。私の母はいつも朝食が1日の食事の中で一番大切だと教えてくれた。子供として母のことは全く信じていなかったが、親として今子供たちに同じことを言っている。
— Howard Bauchner, MD
Published in Journal Watch Pediatrics and Adolescent Medicine March 19, 2008
Citation(s):
Timlin MT et al. Breakfast eating and weight change in a 5-year prospective analysis of adolescents: Project EAT (Eating Among Teens). Pediatrics 2008 Mar; 121:e638. (http://dx.doi.org/10.1542/peds.2007-1035)
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私の母はいつも朝食が1日の食事の中で一番大切だと教えてくれた。子供として母のことは全く信じていなかったが、親として今子供たちに同じことを言っている。
というコメントがエレガント。