訴訟の報道を見ていると、たいていは、
訴えて、勝訴した側の言い分は、充分に報道される。
一方の、訴えられて、負けた方の言い分は、たいてい大企業とか役所であって、
「今後充分に検討してから」とか
「まだ判決本文を読んでいないから」とか
逃げのコメントをわざわざアナウンスしているので、
ばかげている。
それでは、充分に検討した結果、どうなのか、
時間をおいてもいいから、きちんと伝えてほしいものだと思う。
それがないと報道としては非対称であって、
正確な印象形成ができない。
どうしてそんなばかげたコメントを許すのだろう。
いままで裁判で弁論を展開してきたのだから、もっとましなことが言えるはずだ。
*****
判決というものは突然出るわけではないから、
会社や役所としてもコメントを用意する時間は充分あるはずで、
検討を要するとは、ノーコメントということだ。
しかも、そのあとで控訴することもあるのだから、それならば、
ノーコメントは許されないだろうと思う。
正しい主張を伝えればいいではないか。
反省するなら反省しますと発表すればいいし、
判決が納得できないならできないできちんと伝えて、
主張をアナウンスした方がいいように思う。
少なくとも、和解せずに、判決まで引っ張ったのだから、
自分たちの主張はあるはずだと思うのだ。
なぜそれをチキンと説明しないのだろう。
たぶん理解されないから、もう一般向けには何も言わないということなのだろうか。
裁判の過程ではきちんと主張を組み立てているはずだから、それを言えばいいだけではないか。
なぜ、検討をするとしか言わないのだろう。