ホテルには仏典と聖書が置いてあって
仏典も英和対照になっている
読んでみると
喚起的なたとえ話がいくつもあり
大変面白い
翻訳は対照するとあまり正しくないかもしれないが、
パーリ語までさかのぼってどっちがどうなのかはわからない
多分どちらとも取れるのだろう
学者たちは実に几帳面だから
このあたりでの間違いはあまりないはずだ
聖書でも、たとえば
貧しい人は幸いであるというあたりが
英文でもそのままのものと
心の貧しい人は幸いである
と明示しているものとがあり
流派が違うらしい
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Purification は さとり
Defilements は 煩悩
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この世には三種の人がある
岩に刻んだ文字
砂に書いた文字
水に書いた文字
岩に刻んだ文字は
腹を立て、その怒りを長く続ける、
怒りが刻み込んだ文字のように長く消えない
水に書いた文字は
流れて形にならない
悪口や不快なことも心に跡をとめることなく
温和な気に満ちている