心の病対策でガイドブック 国家公務員に配布
2009年7月24日 提供:共同通信社
人事院は23日、国家公務員の心の病を予防、早期発見するためのガイドブックを、一般職(約30万人)と管理職(約1万6千人)向けにそれぞれ初めて作成、配布を始めたと発表した。
うつ病など心の病で年間1カ月以上休んだ国家公務員が、最新の2006年度調査で3849人と01年度の1・7倍に急増していることが背景。ガイドブックは、チェックシートで心の健康を自分で確認できるほか、管理職にはパワーハラスメントの具体例を示し、職場のストレス軽減を目指している。
一般職向けのガイドブックには「食欲は安定していますか」「職場の人間関係は良好ですか」などのチェック項目があり、問題がある場合には専門医や人事院などの窓口で相談するよう勧めている。
また管理職向けにはパワーハラスメントとして「死んでしまえ」「給料泥棒」などの暴言や職場での無視などを例示。「部下に対して厳しく、上司に対しては自己主張を抑えていませんか」など日ごろの言動を振り返るよう求めている。