『母アンナの子連れ従軍記』ブレヒト

『母アンナの子連れ従軍記』ブレヒト 谷川道子/訳

17世紀、30年戦争下のドイツ。軍隊に従って幌車を引きながら、
抜け目なく生計を立てる女商人アンナ。
父親の違う三人の子供を抱えてしたたかに生きていこうとするアンナは、
今風に言うならキャリアウーマンのシングル・マザー、それどころか、
小さいながらも自営の店=幌車を持つ女社長、といったところだろうか? 
しかも従軍牧師と料理人が恋の鞘当てをするような女盛りだ。
度胸と愛嬌で戦争を生きぬく母の賢さ、強さ、そして愚かさを描いた
ブレヒトの代表作。