中国、米国との十五年戦争の場合、
やはり、東北の農村の貧困が明確に動機としてあった。
東北の寒村で娘の身売りをしてやっと一家が食いつなぐとの話はよく聞いた。
ということは、買える人がいて、裕福な人がいたということではないか。
現在、FTA(自由貿易協定)での、農産物の扱いについて、問題になっている。
これも、農業の保護と育成に関しての問題である。
この100年間くらい、一貫して、農業は保護の対象であったわけだ。
関税を課して、輸入農産物を国内産物と同程度の値段にしてしまう。
これが農業の保護にも育成にもなっているないことは明らかだと思う。
何もできない農家をもうしばらく何もできないままにしておく制度でしかない。
むしろ、民主党がいうように、自由貿易協定は締結して、肉などを安く輸入して、
その値段で国内産のものも売って、赤字分を補填する方が、いいだろうと思う。
国民の幸せになる。
輸入食料品について、農薬、遺伝子組み換え、などの問題がいわれているが、
それと自由貿易協定は別の問題だろう。
話を混乱させているだけである。
たとえば有名な話、パスタの輸入に当たり、輸入の窓口を日本で一番大きなパスタメーカーが兼ねてしまう。
すると、自分の製品を保護して、イタリアのパスタは、仕入れ価格に関係なく、
販売価格は国産品以上になっている。
おかしいと何度言っても、変わらない。さすがイタリアのトップメーカー品は高級だなどと思ったりしている。
一種の関税になっているのだと思う。
まずいパスタをいつまでも食べている日本人である。
これなどは農業保護とは何の関係もないではないか。
弁当に入っているナポリタンもなかなかの味わいではあるけれど。
最近は生パスタもずいぶん手軽に手に入るようになったし。