枕より あとより恋の せめくれば せむ方なみぞ 床なかにをる 読人知らず
枕の方からも足の方からも恋が迫ってくるので、しかたがないので寝床の真中にいる
あと ・・・ 足 (跡)
これは解釈できそうでできない
大人にはこの事情が分かるのだろうか
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玉簾あくるも知らぬ枕よりあとより香る窓の梅が香
というのが この歌を引用しているようだが 平凡
元の歌の解釈の手がかりにもならない
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よひよひに 枕さだめむ 方もなし いかに寝し夜か 夢に見えけむ
夜ごとに、枕を置く向きも定まらない、どの方角に向けた時にあの人が夢に現れたのだろうか
これなどは恋しい人と夢で逢うための枕の方角または位置を模索している
夜の衣を返してぞ着る
袖折り返し
我が衣手を折り返し
など全部そのたぐいのおまじない
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その点からすれば、頭を枕につけると枕から恋がせめてくる、足を伸ばして寝ていると足のほうから恋がせめてくる、夢の中であなたに逢ってしまう、
仕方がないので、枕も使わず足も伸ばさず体を丸めて寝床の真ん中辺で寝ている
などと解釈すればいいのかもしれない
夢であまり逢いたくない人
夢で逢ってしまえばまた恋しくなるような人 そして甘く苦しいばかりの人
これは本当なんだろうか
骨の数が合うのだろうか
あまりに甘美ではないか
あまりに現代的ではないか