政治家や評論家は言いっぱなしである
それでいいのだろうか
討論番組で何か言っていても
話はかみ合わないし
いらいらさせられるだけという感想は多い
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考えたのは
自分の考えをきちんと説明する能力のこと
プロレスで言えば、
血を流したり反則をしたりしてはらはらさせるのではなく
きちんとした技を見せてくれること
どんな考えがあって
それを分かってもらうか
説明し納得してもらう
医療の世界ではインフォームド・コンセントである
その原型は教師だと思う
同じことは政治でも言えるだろう
国民を熱狂させる人物は
あまりよい政治家ではないことは分かったと思う
(やっとのことで)
イメージだけのコマーシャルを流しているお医者さんに命を預ける気になるものだろうか
熱狂させる政治家は、反則ぎりぎりのことをして、血を流しているプロレスと同じである
説明して納得させる政治家は、きちんと技を決めるプロレスである
最終的に人気投票で決めるのならば
たぶんテレビ関係者が一番選挙で有利だろう
一番のゲテモノが一番の得票を得るだろう
それよりも理解する喜びが大切ではないか
よい教師によい考え方を学び、それを応用できるようになる、
それが大切なことだろう
道理をわきまえること
基本的な原理を理解すること
そのような方向にひとりひとりの国民を導く人物がよい政治家である
それはよい教師と同じ資質ではないか
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興奮させるのではなく
理解させること
予備校の教師が生徒を興奮させているだけでは仕事にならないはずだろう
酔わせるのではなく
問題が解けるように導くこと
その人の話を聞いて
原理を理解し、ほかの問題に応用することができるか
そこを何とか見分けたいものだが
どうだろう
応用のきかない話はだめな話だと思う