高速無料化と子育て支援

2009-8月の総選挙の投票日が来週の日曜日になった

あと一週間で世間では何を話しているのかというと
全く他人の話を理解しない人たちの集まりなのだということが分かる
年金の話などは元々難しいのだけれど
各党の代表が出てきて議論していても
わざと理解していないのか
本当に理解していないのか分からないが
結果として理解していない人がいて
時間が空費されている
年取っても働きたいとか
年取ったらのんびりしたいとかの好みの問題ではなく
まっすぐ行ったら地球の果てに行って大きな滝から落ちて死ぬ
みたいなことを平気で言っているのだから
わざと言っているのか本気で言っているのか
あきれる
きちんと説明できる人が当選できるとも限らず
何とも絶望的ではある
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高速無料化の話は誰が喜ぶ話なのか
全然理解できない
トヨタが喜ぶのかな
内需を喚起したいとの方針は分かるけれど
少子高齢化なのだから根本的には難しいだろう
自動車を持っていない人や高速を使わない人もお金を負担して
高速をただにすると言うわけだから
納得できるはずもない
たとえば高齢者にも使いやすい地域移動手段、ミニバスとか、もっと進んだ移動手段、
これらの開発にお金を使うというのならば、
みんなのお金を使う理由ももある
そうではなくて単に高速をただにするというのもおかしな話だ
しかし話を聞いていると
高速で儲けたお金をほかに使っていて
高速を使う人が道路建設・維持以上のお金を負担しているのだとの説明もあり
それはそれで分かる気もする
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子育て支援も難しい話だ
お金がないから子育てができないのだろうか
お金があれば子育てができるのだろうか
実際には産休も育休も平気でとれるわけではないし
昔の話をすれば、
お父さんが働いて
お母さんは自分の家の畑で農業をしたり
おじいさんとおばあさんが家にいて
孫の面倒を見たりして
またおじいさんをお母さんが介護したりして
大家族で暮らしていたわけだ
これが核家族化すると
お父さんは正社員でお母さんはパート、
子供がいるけれど保育園に預けて延長保育、
そのための補助金が区から出ている
おじいさんとおばあさんは田舎に二人で住んでいる
年金をもらって、買い物をして、食事をしている
しばしばGDPなどがいわれるが
大家族だとサービスはお金に換算されない
核家族になると育児も介護もお金に換算される
内需喚起というわけだ
そんなからくりがあるので
ほんとうは事情が許すならば
田舎のおじいさんおばあさんと同居して
育児をしたり介護をしたりするものなのだろうけれど
現代の精神状況がそれを許さない
育児に対しての世代による考え方の違いがある
教育方針が違うと文句を言われるので
祖父母の世代はだんだんものを言わなくなり
その分、手伝いもしなくなる
もし怪我でもさせたら大変なことだし
いやな癖を身につけてしまったと非難されてもかなわない
本来ならば子育て支援できる体力も知恵もあるおばあちゃんが
ジムに行って汗を流して、そのあとは宗教法人で何かの活動をしたりしている
そんな中で子育て支援をするというのは
子供のいない人たちの所得を子供のいる世帯に再分配するということで
悪くはないのだけれど
次の問題は
民主党が個別に直接援助、自民党が施設への援助を通じての援助ということで対立している
お金を取ったり戻したり認定したり
役人の仕事ばかりが増えていく