民主党圧勝

民主党圧勝の選挙であるが考えてみる

もともと衆議院議員と言っても、政権与党でない側、つまり野党の側は、
チェック機能があるだけで、政策決定機能はなかった。
つまり、何となく参議院のようなものだ。
だから議員バッジがついていても、与党の古参にならなければ、
議員じゃないわけだ。
医者の免許があっても、オペをやらせてもらえない新米みたいなものだ。
だからみんな本当は自民党から立候補したいわけだ。
中選挙区の場合は、同じ選挙区に、前からいる自民党議員さんがいても、
派閥が違えば、立候補できた。
小選挙区になって、先住者がいると立候補できないことになってしまった。
どうするか、死ぬまで待つか、民主党に行くかである。
正直な話、現在の自民党の旧福田派が中核であるわけだし、
民主党は自民党旧田中派なわけだ。
これが中選挙区ならば、自民党がほとんど全部になるはずのところだ。
旧福田派と旧田中派の対立と言っても、別に政治信条の対立ではなくて、
例えば、石川一区なら、議席は一つしかないから、どちらになるかと言うだけのことだ。
選挙になっても特に言うこともないので、
なにか分かりやすい争点を設定するけれど、
立候補者も深く考えられる人が立候補しているわけではなくて、
元アナウンサーの女性とか元タレントとか
要するに頭数でしかないのだ。
石川の森さんなどは青くなっていたようだ。
たしかに人気投票でいえば見栄えのいい女性の方に票が集まる。
それは当然だ。
森さんは何を訴えることができたか?
もちろん、何も訴えることはできない。
みんなが自民党化して、みんなが同じ政策をいい、違いがないのなら、愛嬌のある方がいいはずだ。
しかしそれでも森さんは勝った。何をしたのか。それが問題だ。
小選挙区制でなければ、
例えば、積極財政派が多数当選したので、衆議院でも、その方向で議決されるだろうとか、
民意が反映される。
小選挙区は、少しの差しかなくて、ほとんど違わない、二つの党が、
いつでも政権交代できる制度なのであるから、
その「差」は、要するに、先に強い現役議員がいたら、その人とは違う党から立候補するというにすぎない。
右、左も、大きな政府、小さな政府も、関係ない。
自民党にも、民主党にも、右から左まで、積極財政派から緊縮財政派まで、揃っていて、
その点では、政権交代しても、あまり困らない。
勝ち馬に乗る動きが今回は強く出て、地滑り的に民主党が大勝したわけだが、
別に立候補者の質がよかったとかそんなことは全くない。
単に頭数でしかない。
自民党の現職がいて、公認が取れないから、民主党にしようと言うだけの、
民主党員がいるわけで、それでもいいのが、現代日本の二大政党である。
自民党は、政権党でなくなるので、バッジはつけているが、実質はただの人になる。
免許を持たない、元医者のようなものだ。
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何によって民主党から立候補したか?
自民党に公認されないからである。
何によって自民党から立候補したか?
民主党に公認されないからである。
それだけだし、これからもそれだけだろう。
確固たる理由があって二つあるのなら、政権交代で変化がきつすぎる。別の国になるということだ。それは無理。
政権交代の可能性を高めておくには、違いとなる確固たる理由があってはならない。だから無駄。
無駄ではないとすれば、長年の汚職がばれるということくらいだろう。
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今回の百年に一度の経済危機に当たっての経済出動との論理はでたらめであるが
いまだに言い続けている
多分、今後、選挙前になるとなぜか不思議に、百年に一度の危機が起こるようになるだろう。
政治家のいう百年は四年と思ったほうがいい。
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政治腐敗を一掃するための小選挙区制であるが政治腐敗はなくなっているのか?
比例復活の人もたくさんいて
「なあんだ」という感じ。まるでコネ入社か裏口入学。こんな人たちがゆくゆく問題になる。
安倍さんとか新人小泉さんとか地元の支援者は何を考えているのだろうねえ。
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テレビを眺めていた限りでは、8時の開票早々に当選確実がたくさんでて、ほぼ民主党過半数はでてしまったように思う。
全体としてテレ朝が早かった。
テレビ東京は一時先走った数字を出してしまったような気がするが訂正したように思う。
小谷さんが座談会をまとめるのに苦労していた。
民主の藤井さんが登場していた。この人は新橋のあたりでよく見かける。